金持ち父さんが怪しい!胡散臭い理由は「実在しない」「フィクション」

更新日:

ベストセラーになった「金持ち父さん貧乏父さん」が有名な金持ち父さんシリーズの本。若い頃の僕はこれらの本から大きな影響を受けたし、勉強させてもらった部分も多い。しかし、そこそこ年齢を重ねてから、「金持ち父さんって怪しくないか?」と考えるようにもなった。読んでいる時に薄々感じていた違和感の正体がわかってきたというか。

ここでは、そんな「金持ち父さん」を現実的な目線で評価してみようと思う。

金持ち父さんのノウハウは役に立たない?

ベストセラー本なのに

日本でも、「金持ち父さん知ってる!」という人は結構多い。僕は、実際に読んだことがある人に何人も会ったことがあるが、別に金持ちはそんなにいなかった。「頑張ってる風の人(僕も含めて)」は何人かいたけど、経済的に自由な人はいなかったなぁ。

ベストセラー本なので、読んだことがある人は多い。でも、大抵の人には成功をもたらしていない。もたらしたとしても、金持ち父さんのおかげかどうかは、検証が必要である。

金持ち父さんから学べることは、実は少ない

金持ち父さんの主張を、物凄くシンプルに要約すると、以下のようになると思われる。

  • 収入以上のお金を使うな
  • お金を自分の為に働かせろ

つまり、「節約しつつ、不労所得を作れ」というわけだ。その不労所得を作る方法にしても、金持ち父さんの中で挙げられている具体的な例は、

  • 自分のビジネスを持て
  • 不動産投資をしろ

くらいなもんである。僕が大好きな株式投資は若干ディスられている。金持ち父さんシリーズの本では、上記のようなことを、言い回しやシチュエーションを変えて書いていることが多い。

再現性の問題

ノウハウには、誰でも再現できるかどうかの「再現性」が大切だ。誰かに聞かないとわからないようなマニュアルなど、マニュアルじゃない。そして、マニュアルが通用するのは「ルーティンワーク」であることが多く、「金持ちになる方法」のような抽象的なものでは、なかなか難しい。

金持ちになる方法が書かれた本はたくさん出版されているが、それらを全て読破すれば金持ちになれるだろうか。「やり方が悪い」とかいう人もいる。確かに、そういう要素もあるだろう。しかし、ノウハウの再現性に問題があった場合、「やるか、やらないか」は問題ではなくなってくる。

「世の中には、成功方法があるはずだ」という、教科書を探す学生的な脳みそも大切かもしれない。でも、「それ、信用できるの?」と疑う心も、現実世界ではかなり大切だと僕は考える。

金持ち父さんが胡散臭い理由

金持ち父さんが実在したかどうか怪しい

僕が読んだ当時は特に疑わなかった(「ユダヤ人大富豪の教え」をノンフィクションだと思ってしまうくらい呑気だったせいかもしれないけど)。しかし、今になって調べてみると、「実在しない説」が結構ある。本当のところは定かではないが、「実在しない」が強いような気がしている。

親友の「マイク」も実在したか怪しい

金持ち父さんは、著者であるロバート・キヨサキさんの父親ではなく、親友である「マイク」の父親のこと。キヨサキさんの父親は「貧乏父さん」である。しかし、金持ち父さんが実在したかどうか怪しいとなると、必然的に「マイク」の存在も怪しくなる。検証したわけではないので、結論は書けないが。

このように、フィクション感が強い本だと気づいてしまうと、金持ち父さんの本の内容が胡散臭くも見えてくるのだ。

キャッシュフローゲーム推しすぎ

当時は、「本を売って、その中でボードゲームの宣伝までするなんて凄い!」と考えていたが、フィクション要素を感じるようになってしまうと、それが胡散臭さを感じさせる要素になってしまった。

金持ち父さんシリーズの本の中では、ロバート・キヨサキさんが開発した、金持ちの考え方が身に付くとされる「キャッシュフローゲーム」というボードゲームを宣伝する文言が随所に見られる。「ゲームを売るために書かれた本」と感じてしまっても仕方ないだろう。

ネットワークビジネス推しすぎ

ゲームの宣伝だけならまだ許せる。そういう手法を使っている人はロバート・キヨサキさんだけではないので。ところが、金持ち父さんシリーズの本の中では、「ネットワークビジネス(マルチ商法)」を推奨する文言がちょいちょい出てくる。

※「マルチ=違法」と勘違いしている人も多いが、マルチ商法は合法である

違法ではないが、お金と時間、人脈を失う可能性があるビジネス、しかも、世間的に「怪しいビジネス」と思われているネットワークビジネスを推奨していることに気付くと、「金持ち父さん=胡散臭い」となってしまっても仕方ない。

ボードゲーム「キャッシュフロー」について

価格設定が高いのでは?

ボードゲームにしては、普通に高い。これを買う余裕があるなら、その分を優良な企業の株式や、インデックスファンドに投資した方がいいと思ってしまうのは、僕だけだろうか。

役に立つか不明

本の再現性が微妙である以上、キャッシュフローゲームで「金持ちの考え方」を身に付けたところで、それが役に立つかどうか疑問が残ってしまう。

人数がいないとできない

ボードゲームなので、一人でプレーするのは物足りないものがある。しかし、そういう人たちの為に、各地で「キャッシュフローゲーム会」というのも開催されている。

キャッシュフローゲーム会の存在

キャッシュフローゲームを楽しみたい人たちにとっては有り難い存在。純粋にゲームを楽しむ会も多いが、中には、「金持ち父さん理論」を持ち出し、「不労所得の大切さ」を持ち出し、「不労所得(権利収入)を得る方法」として、ネットワークビジネスの勧誘の温床になっているゲーム会もあるので、参加するなら注意が必要だ。

金持ち父さんとネットワークビジネス

本の中でネットワークビジネスを推奨

実は、僕は金持ち父さんを知っていたことをキッカケに、ネットワークビジネスに参加してしまったことがある(若い頃)。「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」の中で、さりげなくネットワークビジネスについて書かれていることを知らされ、「金持ち父さんが推奨しているなら大丈夫じゃん!」という具合に、参加する流れになったのだ(とっくに撤退してるけど)。

ネットワークビジネスの記述は、キャッシュフロー・クワドラント以外にもちょいちょい見かける。

ネットワークビジネス専門の本も出版

という、あからさまなタイトルの本が出版されていて、ネットワーカー(マルチをやっている人たち)の中では大人気である。また、「21世紀のビジネス」という本もあるが、これもネットワークビジネスについて書かれている。

マルチの人たちが大好き「キャッシュフロー・クワドラント」

「キャッシュフロー・クワドラント」とは、金持ち父さんの中で書かれている、「金持ちと貧乏の働き方」を分類できるように作られた図のこと。ネットワークビジネス参加者は、「この図のBに行けるビジネスがあるとしたら、興味ない?」という具合に勧誘してくる。金持ち父さんが推奨しているのをいいことに、やりたい放題である。

不労所得には賛成だけど

経験者なので特に、ネットワークビジネスは賛成できない。確かに、マルチで成功している人もいる。しかし、それは大多数の犠牲の上に成り立っているので、あまり気持ちいいものでもないだろう。情報化社会の中では、情報の回転が早く、「怪しいビジネス」と察知され、敬遠していく人も続出している。

事実、数年前にニュースキンやアムウェイなどでそこそこ成功していた人でも、平成の終わり頃には、売上減少に苦しんでいる人も割と多いらしい。マルチは違法ではないが、お金が絡む以上、違法な勧誘、胡散臭いことをする輩が必ず出てくる。マルチが「正当なビジネス」と認識されるのは、恐らく無理だろう。

ビジネスが悪いというよりも、人間の本質的に仕方ないというか。

金持ち父さんシリーズには似た内容の本が多い

全部読むだけお金の無駄

そもそも、お金の本の多読そのものがお金の無駄なのである。別の視点から学べる本もあるのに、金持ち父さんシリーズのファンになる必要はない。

本は、売るために作られている。なので、見聞を広めたり、面白い読み物として扱う分には悪くない。しかし、前述の通り、「再現性の問題」があるので、内容を鵜呑みにしたり、ファンになりすぎるのもよくないのだ。そんなお金があるなら、貯金しておいた方が今後のためになるかもしれない。

金持ち父さん流は庶民向けじゃない?

「収入以上のお金を使うな」は誰でもできるけど、「不動産投資をしろ」「起業しろ」はなかなか厳しいものがある。どちらかというと、「となりの億万長者」の方が、お金(貯金、資産形成)の大切さをかなりしつこく書いているので、庶民向けと言えるだろう。

他の本も読んだ方がいい

金持ち父さんばかり読んでいると、考え方にかなりの偏りが生じるので、その他のお金の本も読んでおいた方がいい。考えの片寄りは防げるから。「おすすめのお金の本24選!貯金から経済、自己啓発まで!ベストセラーも」でおすすめのお金の本を紹介しているけど、金持ちのノウハウ本に限定すれば、「となりの億万長者」だけで十分な気もしている。

「読書は投資」とか言う人もいるが、そんなお金があるなら、貯金や運用に回した方が、「金持ち」に近付けるかもしれないのである。貯金の大切さを甘く見てはいけない。

>>お金の勉強の仕方7選!初心者向け!本やセミナーなどで学ぶ

-金持ち父さん

Copyright© お金の勉強をしよう , 2018 All Rights Reserved.